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製品紹介

NKCP 精製ナットウ菌培養物

NKCPの紹介

開発の背景

日本人の死因のうち心疾患と脳血管疾患が約30%を占めており、壮年期死亡の減少という目的を達成するうえでも、心疾患と脳血管疾患を予防することは非常に重要となります。

また、これらの疾患に罹患し、幸いにして死亡を免れたとしても、時として重い後遺症が残るため健康寿命は短縮し、生活の質は極度に低下します。

これらの虚血性心疾患と脳血管疾患は、現代日本人の生活スタイルに起因する血栓形成が大きな割合を占めることからも明らかになってきました。

更に、近年、長時間の航空機による移動後に発症するいわゆる「エコノミークラス症候群」と呼ばれた「旅行者血栓症」の原因は、静脈にできた血栓が肺動脈に詰まる「肺動脈血栓塞栓症」であることが明らかにされ、航空機での移動後だけに留まらず、長時間の車の運転等の後にも発症することが解っています。

また、身近な例では、肩こりや足のむくみなども血液の粘度の上昇による末梢の循環不全が原因の一つと考えられています。従って、血液の凝固・線溶のバランスを安定させて、血栓の形成を予防することができれば、健康寿命の延伸に寄与することができると考えられます。

開発の経緯

NKCPは日本の伝統的な食品である納豆に着目して開発された食品です。納豆には血液の線溶糸に作用し、血栓を溶解する物質が存在することが知られており、それらは、ナットウ菌(B. subtilis var. natto)が産生する蛋白分解能を有するたんぱく質であることが報告されています。

しかし、最近の研究ではナットウ菌は線溶系に作用する物質以外に、血液の凝固を抑制する物質も作っていることが分かりました。このことは、納豆を常食することにより、血栓形成のリスクを軽減できる可能性を示すものです。

しかし、納豆には独特の風味があることや、摂取量が個人の嗜好に左右されること、また血液の凝固に関与するビタミンK2の含有量が高く、血液凝固抑制剤に対して拮抗的に働くこと、および市販の納豆製品では体に良いとされる物質の含有量にかなりの偏りがあり、恒常的に適切な量を摂取することは難しいと考えられます。

そこで納豆の短所を除いて実用性を高めた食品素材、ナットウ菌培養物<NKCP>の開発を行いました。
NKCPは、大豆成分を含む液体培地を用い、独自の方法でナットウ菌を培養し精製を行うことにより、有用成分を濃縮すると供に、ナットウ菌を完全に除去し、納豆臭およびビタミンK2量についても、通常の摂取において問題のない程度まで除去しております。
更に、NKCPには抗凝固及び線溶系に作用する物質が常に一定量含有されるように調製されています。

本納豆菌培養物およびその製法は、特許第3532503号として登録されております。

NKCPの特長

・ナットウ菌は除去され、ナットウ菌特有のにおいや粘性がありません。
・ビタミンK2をほとんど取り除きましたので、ワーファリンなどの薬剤への影響はありません。
・ナットウ菌が分泌する機能性たんぱく質が一定量含有されるように調製されています。
・機能性たんぱく質(プロテアーゼ活性)はpH6.0~10.0で安定であり、60℃以下の熱に安定です。
・①抗凝固作用、②血液粘度低下作用、③血栓溶解作用の3つの機能を持っています。
・動物試験およびヒト試験等により、安全性が確認されています。
・本精製ナットウ菌培養物の製法は、特許第3532503号として登録されています。
・機能性たんぱく質の定量法も確立しました(ELISA法による抗原測定法)。

【摂取量の目安】

1日当たりの摂取量の目安はヒトを対象とした効果確認試験と過剰摂取試験の結果から125~500mgを推奨します。

【安全性】

単回投与毒性(ラット) LD50>5,000mg/kg
反復投与毒性(ラット)
90日間
NOAEL
雄>1,325mg/kg体重/日
雌>1,541mg/kg体重/日
変異原性 陰性(±代謝活性化)
抗原性(モルモット) 能動的全身性アナフィラキシー反応(ASA)及び
受動的皮膚アナフィラキシー反応(PCA)について陰性
止血時間に対する影響
(ラット)
ラットにNKCPを経口投与し、その1時間後に尾の先0.5mmを切開したときの止血時間を測定した。その結果、300mg/kgのNKCP投与による止血時間の延長は認められなかった。
ワーファリンとの相互作用(ラット) ワーファリンを投与した血液凝固遅延ラットに、in situ loop法により十二指腸内に250mg/kgを投与し、6時間後に採血して凝固能の測定を行った。その結果、ワーファリンの投与により、凝固時間は対照群に比べて有意に延長したが、ワーファリンとNKCP投与群では、ワーファリン投与群と比較して、さらなる凝固延長はみられなかった。
ヒト長期摂取 ・健常成人23名にNKCPを1日250mg、12週間摂取させたが、臨床上問題となる有害事象は見られなかった。血液学的検査値及び血液生化学検査値についても統計学的に有意な変動は見られなかった。
・健常成人5名にNKCPを1日750mg、6週間継続摂取させ、臨床検査値(血液学的検査、血液生化学検査、血液凝固・線溶パラメーター)の変動、有害事象等を調査・観察した。その結果、ELTの短縮、t-PAの減少、TATの増加が見られたが、変動は全て正常範囲内であった。また、有害事象も観察されなかったことから、NKCPの安全性は高いものと考えられた。
ヒト過剰摂取 健常成人8名にNKCPを1日1,250mg、7日間継続摂取させ臨床症状及び臨床検査を行い、安全性について検討した。その結果、臨床上問題となる有害事象は見られなかった。また、血液学的検査値及び血液生化学検査値においても異常変動はみられなかった。

NKCPの働き

凝固・線溶系は複雑な反応から成り立っており、一つの因子を活性化しても凝固・線溶系のバランスが崩れないような仕組みが備わっています。これは、血液の凝固・線溶系は異常に成りにくいことを示していますが、その反面、一旦、バランスが崩れて、血栓ができやすくなると、崩れたバランスを元にもどすのは大変です。すなわち、一度できた血栓は非常に溶けにくいことを示しています。従って、血栓を溶かすよりも、血栓を作らないことが重要になります。

NKCPは下記の作用があることが解っています。

①NKCPはin vitroおよびin vivoにおいて血栓形成を抑制する作用を有することが確認されています。
②NKCPはin vitroおよびin vivoにおいて、血液の粘度を低下させる作用が認められています。
③NKCPはin vitroにおいて血栓溶解作用をもつことが明らかにされています。

NKCPは、血栓形成を抑制し、血液粘度の上昇を抑制することで、固まりやすくなった血液を正常の状態に維持し、血液がからだの隅々まで流れる手助けをします。また、NKCPは経口摂取により、血栓が溶けやすい環境を作ります。

NKCPの機能性

1. NKCPの持つ機能について

血栓形成のリスク軽減には、1)血液を固まりにくくすること、2)血液の粘度を正常に保つこと及び、3)固まった血液(血栓)を溶かすことが重要になります。
ナットウ菌(B. subtilis var. natto)が分泌産生する物質であるNKCPには、これら3つの機能を発現するような物質が含まれています。

2. 機能性に関する学術データ

(1)血液を固まりにくくする作用

(2)血液の粘度の上昇を防ぐ作用

(3)血栓を溶かす作用

3.臨床試験の成績

機能性成分の作用と確認方法と定量法

合成基質法(S-2251水解活性)

発色合成基質S-2251(H-D-バリル-L-ロイシル-L-リジル-p-ニトロアニリド・二塩酸塩〉を基質として用い、37℃で加温し、405nmにおける吸光度を測定します。1分間に1nmolのp-ニトロアニリンが遊離する時の酵素活性を1unitとします。

ELISA法(抗原測定法)

ペプチダーゼ活性を有するナットウ菌産生たんぱく質に対するウサギ特異抗体を用いたELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)法により、特異抗体に反応する抗原量として測定します。